元周安墓誌

 元周安は、河南洛陽の人です。誌文によれば、恭宗景穆皇帝の孫にあたり、侍中・征西大将軍・儀同三司の霊王の第9子です。孝昌3年(527)驤将軍に、武泰元年(528)には開国男に封ぜられました。
 その年の2月25日、孝明帝が殺され、4月14日敬宗孝荘帝が即位し、建義元年(528)と改元されました。元周安は、その9月に亡くなり、使持節・衛大将軍・儀同三司を追贈されました。
 書は、北朝風ですが繊細で、南朝の影響を受けて上品になっています。