福字

 郭修文については、史書に記載がありません。この福字は、破格な用筆で、飛白体を思わせます。筆画は太く、それでいて動きがあります。軽重がスマートで素晴らしく、枯れた中に潤いを感じます。全体の筆道は均等であるのに、粗密が表現されています。そして、自然な生動と無造作な形態とを合わせ持ち、独特な味わいを醸し出しています。