仙人唐公房碑

 碑の内容は、王莽の居摂2年(7)、陝西城主だった唐公房が仙人になる伝説で、封建的な迷信を広く天下に表したもので、いってることもとりとめもないものです。
 碑首には暈綫と呼ばれる三条の弧形の溝が彫られ、また穿と呼ばれる円い孔が碑身中心上部にあります。これらは、古代碑の発展過程を知るうえでも貴重な資料と言えます。
 大部分の文字は磨損のためはっきりしていませんが、威風堂々たる風格を備えています。がっしり過ぎず、かといって流麗でなく、漢碑中はなはだ有名なものです。