8年〜23年
銅環権 始建国元年(9) 1927年甘粛省定西出土 |
「始建国二年」銅鏡 現在最も古いとされる紀年鏡 |
「大泉五十」陶范 陜西省西安出土 |
王莽貨幣 |
契刀五百、一刀平五千、布泉、貨泉、小泉直一、壮泉四十、大泉五十などの貨幣。 ☆ |
「国宝金匱直萬」銅銭 ☆ 長さ6.2p 重さ41.7g |
銅斛 |
王莽は、国師劉歆の唱導する『周礼』の記載を理想として、何もかも周制に改める復古政治を行いました。耕田は井田制を復活して土地の私有を認めず、奴隷の売買を禁じ、貨幣・度量衡・官制官名を改めるなど、急激な改革を断行しました。そして衡(重さを量る天秤)・権(おもり)・斛・撮(1升の1/1000の量)などには、王莽が度量衡を改訂した詔書が刻されています。書体はみな篆書で、前漢の後を受けた書としては書体変遷の流れに逆行していますが、これも王莽の復古思潮の一環かと思われます。秦の権量銘に比べ、やや重苦しく、鈍く感じます。模倣による弱さの現れと思います。 |
☆は『中国通史陳列』より転載